キャバクラの給料について
水商売=稼げると考えてる方は多いと思います。
今回は初心者むけにキャバクラの給料についてと基本的な考え方について説明します。
基本的には歌舞伎町にあるシステムをモデルにしていきます。
キャバクラの給料の考え方
お昼の仕事をするのに比べ、5~10倍の時給をもらい月に50~60万以上稼いでるイメージを持っている方が多いかと思います。
キャバクラの求人サイトを見ても体入時給5,000円以上や10,000円などお昼では考えられないくらいの高時給が記載されています。
基本的な給料計算
時給×勤務時間数+歩合バック-引かれもの(源泉徴収、厚生費、へアメ代、送り代など)=手取り額
例)時給8,000円の場合、20:00~1:00まで働いたとして
8,000円×5時間+歩合0=40,000円
40,000円×所得税10%(※本当は復興支援税含め10.21%)-厚生費1,500円-へアメ代1,500円-送り代1,000円=32,000円
となります。
体験入店時はこの時給で働けばこのような手取りの考え方になります。
時給について
お店側の本来の考え方
上記の給料はもちろん何もせずともただお店に出勤しただけで無条件でもらえる訳ではありません。
お店の利益に対して、プラスの働きをしてくれるか、マイナスの働きしかできないかでその後の給料(時給、稼働時間)が変わっていきます。
保証時給
お店に入店する際、初めに保証時給というものが決まります。歌舞伎町だと平均2ヶ月程です。
経験者、未経験、売上・持ち客のある子ない子、容姿などで最初の時給が女の子により変わりますが、そこに保証期間が付きます。
お店に入ってすぐに結果を出す事はなかなか難しいので、お店から支払っている給料に見合う売上を作れるようになるまで、先行投資として2ヶ月間お給料を保証しますよ、という考え方です。
昔ながらの考え方で、
キャストは個人事業主です。
働く場所の提供、集客、トラブル対応など個人でやる事が難しいことをお店側が負担するので売上の半分をお店に収めて下さいね。
最初は売上も無い状態で働き始めるので、
- 生活するため
- お店に拘束されている時間以外もお客さんを呼ぶために、メールや電話などで営業しなければいけない事に対する対価として
という考え方があり、そのために保証期間が設けられています。
面接時の注意点
面接時の注意点として、上記の考え方があるので。
- 今までの経歴がどこも高時給だったのに2~3ヶ月で退店している子。
- 前の店を辞めた理由が時給が下がったから。なのに、働くなら前の店よりも高い時給でという子。
- 前の店は女の子によって、贔屓がすごくてフリーに付けてもらえなかったという子。
こんな子は面接でのイメージはあまり良くないです。
- →時給が下がったタイミングで店を転々としているんだろう、意識が低いな。
- →もらっている時給に見合うだけの売上が上げられていないのに、なぜ前より良い時給?
- →こういう子に限って席に着く前にあの卓付きたくないとお客さんを選ぶんだよな、単純に仕事が出来ず指名を返せないから優先順位が低かったのでは?
と見透かされてしまいます。
もちろん前店が給料システムが良くなかったり、本当に贔屓がすごかったり、暇でフリーが入っていなかったりで他店舗にも有名であれば別の話ですが。
他にも良くあるのが持ち客や売上を盛って話をする子がいますが、話をすればそれが嘘かどうかは大体分かります。
もし、それで高時給が出たとすれば単純にビジュアルを評価されたか中身を評価されただけで、お店もそんなにバカじゃありません。
盛るにしてもあまり突拍子のない盛り方は避けた方が良いです。
歩合=バックについて
時給とは別に、お客さんを呼んだことや売上を作った事に対するインセンティブが付きます。
お店により種類や金額は違いますが代表的なものとして、
- 本指名バック
- 場内バック
- 同伴バック
- 延長バック
- ボトルバック
- ドリンクバック
などがあります。
本指名バック
フリーで入ったお客さんではなく、その子がいるからこそお店に来てくれたお客さんがいた場合に付くバックです。
- 1本につき1,000円~2,000円など
- 指名席での小計売上の10%など
など、2パターンほどあります。
※小計とは消費税やサービス料を加算しない売上の事
場内バック
フリーで着いたお客さんに気に入ってもらい、その場で指名をもらう事です。
本指名と違いあなたに会いに来るために来店してくれた訳ではないですが、その席での売上が上がりやすくなる事、次の来店時に指名に繋がる見込みに対してのバックです。
1本500円~1,000円など
指名バックの半額位が多いです。
同伴バック
お店に出勤する前に、時給が付かない状態でプライベートの時間を割いてまでお店にお客さんを呼んでもらった事に対するバックです。
- 1本1,500円~2,000円など
- 同伴席での小計売上の15%~20%など
※同伴来店=指名席なので、本指名よりもバックの還元率が上がるだけで指名バック+同伴バックになるわけではありません。
延長バック
歌舞伎町ではあまりないですが、1時間ごとにセット料金と共に本指名料、場内指名料を取っているお店だとあるバックです。
本指名料(場内指名料)×セット数など
ボトルバック
指名バックなどが1本単価のお店に多いバックです。
ボトル料金の10%など
ドリンクバック
歌舞伎町にはあまりないですが、セット料金が低めに設定されていてフリーが多い地域のキャバクラやガールズバーに多いシステムです。
2000円までのドリンクは200円、3000円以上のドリンクは300円など
ドリンク料金の10%くらいが大体の相場です。
アフター
同伴とは逆にお店の営業後にプライベートの時間を使う事です。
お店からのバックは付きませんが、次の来店に繋がったり、お店によってはアフターに行った事を報告するとノルマが免除になったりするお店もあります。
危険もありますし、次につながらないお客さんもいるので使い分けは必要です。
引かれものについて
基本的な引かれものとして
- 源泉徴収
- 厚生費
- へアメ代
- 貸衣装代
- 送り代
があります。
源泉徴収=所得税
10%+復興支援税0.21%が引かれます。
クラブ形態のお店だと、(総支給額-5,000円控除)×10.21%というお店もあります。
厚生費
お店によっては共済費などと呼びます、共有でつかうもの電球代、トイレットペーパー代、生理用品代など。
店舗によってはへアメ代、送り込みなどの所もあります。
へアメ代
歌舞伎町の相場は1,500円です。
店内にヘアメイクさんがいてその場でしてもらうか店外の契約店にヘアメイクをしに行くかの2パターンがあります。
お店によってはヘアメイク代が無料の所もあります。
基本的にヘアメイクは強制お店が多いです。
貸衣装代
体入時は基本的には無料です。
ヘアメイクもそうですがプロとして、まずは見た目が1番大事なのでいつまでも貸衣装で済ませようとせずに、自分で衣装を用意しましょう。
送り代
歌舞伎町は他のエリアよりも長距離での送りに対応しています。
相場は1,000円~で10km毎に1,000円加算されていきます。
大体タクシーの半額くらいになります。
忘年会シーズンや雨、雪が降った日などタクシーが捉まりにくい日は送りの方が良いですが、歌舞伎町近辺に住んでいればタクシーで帰った方が安いし早いです。
まとめ
歌舞伎町の歩合、引かれものについて大体の相場をご紹介しました。
時給や引かれものの額を1日や1時間辺りで高いか低いかを考えるのではなく、月の手取りの目標額、それに対してどの程度の仕事をしなければならないかを考えないと、いくら良いお店で良い時給・システムで入店出来たとしても保証が切れた頃には時給も下がり、店を転々としているうちにどこからも必要とされなくなってしまいます。
現状の自分の価値、見合う時給が知りたい方はぜひ一度面談のお問い合わせを下さい。「ブログを見た」、と連絡頂けるとスムーズです。
記事を見てくれてありがとうございます!