会員制ラウンジとキャバクラの違い
最近人気の会員制ラウンジ。
現在夜職に従事されている方、学生さんやお昼に働かれていて夜のアルバイトを探している方なら、その存在を耳にしたことがおありなのではないでしょうか?
ですが、ラウンジは公式サイトを作っていない店舗も多く、その秘匿性の高い業態からなんとなく謎なイメージですよね。
興味はあるけどいきなり面接に行くのも怖いしどんな感じなのか知りたい…という方もいることと思います。
私はキャバクラで夜職デビューし6年勤めて現在は港区のラウンジで働いているのですが、両者は似ているようで違いもかなりあります。
ということで本日は、私が実際働いてみて感じた、リアルな会員制ラウンジの実態をキャバクラと比較してご紹介していきたいと思います。
服装
キャバクラ…基本的にはドレスです。
店舗によって色や丈の規定があったりもします。(黒NGやミニ丈のみ、など)
ラウンジ…私服になります。こちらも店舗によってパンツや厚手のニットNGなど規定があることも。
キャバクラとラウンジ、目に見える一番大きな違いが服装ではないでしょうか。
単純にドレスに抵抗があるならラウンジ、ドレスOKむしろ着たいという方はキャバクラというところで最初に絞ることもあるかと思います。
キャバクラの場合、ドレスの費用がかかってしまうのがデメリットです。
デザインが凝っていたり可愛いドレスはやはりそれなりのお値段がしますので…。
お店で履くヒールや店内バッグ(名刺、ライター、ハンカチ、携帯、化粧品などを入れます)も用意しなければなりません。
一応貸衣装を用意しているお店も多いですが、いろんな人に着回されたドレスを着るのは抵抗がありますし自前の物を着ている子が多かったです。
ただ、キャバクラでしかできない格好ですから、ヘアメイクをしてドレスを着るとテンションも上がってそこがモチベーションになる部分もありました。
ラウンジの場合は私服で働けるので、衣装代などの費用がかからないのがメリットでもあります。
何より着替えがないのが本当に楽です。
普段遊びに行く時のような格好で出勤して、そのまま特に身支度もなく帰れます。
ヘアメイクの常駐や提携は基本的になく、また必須ではないのですが自分で多少セットした方が好ましいです。
給与面
キャバクラ…基本的に入店する際に保証期間と保証時給というものが決められて、その期間を過ぎると売り上げやポイントスライド制など時給の変動があります。
時給+各種バックもしくは売り上げ折半という給与システムになります。
ラウンジ…店舗にもよりますが最初に決められた時給からの変動は基本的になく、固定時給+各種バックというシステムが多いかと思います。
(シートバック制と言って、時給がない代わりに一席ついたらいくら(+ドリンクバックや指名バック等)という給与システムのお店もあります)
それぞれ店舗や女の子によっても変わりますがざっくりとこんな感じです。
頑張りが反映されやすいのがキャバクラ、ゆるく安定して稼げるのがラウンジといった感じでしょうか。
働いている女の子
キャバクラ…主にキャストと呼ばれます。
特に大きな繁華街の高級店ですとお水一本の本職の女の子が多いです。
そういった子はプロ意識が高く、気合いが入っているので自然と競争も激しくなりますね。
エリアやお店のランクによっては副業であったり、ゆるく働いている子もいます。
女の子の系統としては、こちらもエリアやお店によって変わりますが、やはりギャル系や派手目な子がお店にもお客様にも受ける傾向が強い気がします。
ラウンジ…学生さんや昼職をされている方の副業が多いです。
事務所に所属している芸能系の女の子もいたりします。
レギュラーで出勤している子がキャバクラよりも少ない印象ですね。
一応、女の子もお客様という建前なので(あってないような建前ですが)こちらはキャストではなく女性会員と呼ばれたりします。
系統に関しては、夜っぽさの少ない清楚系が好まれます。
お店によってはギャル寄りの子や強め系の外見の子もいますが、金髪やメイクが濃すぎる子はあまりいません。
キャバクラとラウンジでは系統が異なることがおわかりかと思いますが、どちらにしても可愛い、綺麗であることが大前提です。
しかし、同じ高級店ならラウンジの方がよりルックスレベルは高いですね。
初めて体入に行った時などはあまりにみんな可愛すぎて凹みました…。
客層
お客様に関してはラウンジ、キャバクラといった業種というよりもお店やエリアによってカラーがあります。
ただ体感としてキャバクラのお客様の方が、働いている女の子が仕事だという前提を持って来て下さる方が多く、本指名を返しやすいかなと思います。
ラウンジの場合、私服で接客するせいなのか女の子が合コン感覚と思われていて、キャバクラのお客様よりプライベートのお誘いをしてこられる方が少し多いような気がします。
もちろん人によりますし、どちらにもそういった次に繋げづらい方はいるので一概には言えません。
そしてよく言われていますが、芸能関係のお客様が来店しやすいのもラウンジの方です。
ノルマ、ペナルティ
キャバクラ…歌舞伎町六本木銀座など主要エリアのお店ですとノルマやペナルティのあるお店がほとんどだと思います。
その他のエリアだとノルマなしのお店も多いです。
ノルマとはどういった感じか具体的に挙げると、イベント日はお客様を一組以上呼ぶ、強制同伴日といってその日は必ず同伴出勤する、などです。
ペナルティは遅刻や当日欠勤、無断欠勤をした場合の罰金のことですね。
罰金の額はお店によって違いますが、欠勤の場合、万単位のお金がお給料から引かれてしまうこともありますので注意が必要です。
ですが、普段から頑張っていたり売り上げのある女の子に関しては免除されることもありますし、お店によってはスタッフのさじ加減だったりします。
かと言ってあまりに遅刻や当日欠勤を繰り返すと、当然お店からの印象は悪くなりますし、お客様を逃すことに繋がりかねません。
体調不良ややむを得ない事情がある場合を除き、決められたシフトは必ず守りましょう。
ラウンジ…ノルマ、ペナルティはなし、としているお店がほとんどです。
そこがラウンジの売りでもあります。
しかし、表立ってそういった物がないとはいえお客様を全く呼べない、場内もあまり入らない、となると出勤調整の対象になってしまいますので、安定して稼ぐ為には多少の努力は必要になってくるかと思います。
勤怠に関しても、遅刻や当日欠勤が多いとやはり出勤調整の対象になってしまう可能性があります。
ラウンジの女の子は基本的にレベルが高いです。
同じ容姿レベルなら当然、出勤が安定していて売り上げを立てられる子が優先されるのは仕方ないことかと思います。
ですが、キャバクラと比べるとゆるいことには違いないので、あまり気負わずに楽しむ気持ちでお仕事した方が結果的にお客様も楽しませることができて、結果に繋がっていくと思います。
その他
・源氏名
キャバクラ…ほとんどの女の子が源氏名と言って本名とは別の名前を使います。
歌舞伎町だと源氏名の名字までつけている方も多いですね。
芸名のような感覚でしょうか。
ラウンジ…キャバクラとは逆に本名で働く子がほとんどです。
少数派にはなりますが、源氏名を使っている子も中にはいます。
ラウンジは在籍の数が多いので名前が被ることもあるのですが、その場合名字+名前もしくは名字で呼ばれていたりします。(スタッフ間だけなのでお客様にフルネームが伝わってしまうことはありません)
・待機の過ごし方
キャバクラ…待機中は基本的にお客様と連絡を取り営業する時間になっています。
当たり前ですがお仕事なので居眠りしたりゲームしたりなどは厳禁です。
あとはお化粧やヘアメイクを直したりお客様に着く、お客様を迎える準備をするといった感じです。
暇な時は他の女の子とお喋りしたり一服したりすることもあります。
ラウンジ…店舗によるのですが、待機中は自由に過ごして構わないというスタンスのお店が多い印象です。
好きなドリンクを頼んで飲むこともできます。
各々スマホでゲームをしたり本を読んだりとキャバクラと比べて自由度は高いのですが、当然呼ばれたらすぐに客席に着けるようにはしなければなりません。
・名刺
キャバクラ…ほとんどのお店で必ず作らされます。
はじめましてのお客様に着く時は、必ず名刺を渡してそこから会話がスタートするのが基本かと思います。
体入の際は空名刺と言って店情報だけが書かれた名刺に手書きで自分の名前を入れてお客様に渡します。
本入店後、きちんと印字された名刺を作ります。
シンプルな物からデザイン性のある物、写真名刺などがありますね。
名刺代はお給料から天引きになることが多いです。
ラウンジ…名刺を渡す必要はなく、またお店で作らされることもありません。
キャバクラとの差別化、お仕事感をなるべく消す為の演出の一つなのかなと思っています。
名前を覚えてもらってお客様に指名してもらう為には、自分から名乗って相手のお名前も同時に聞く、積極的に連絡先の交換をするなど工夫が必要かと思います。
しかし、キャバクラと違いラウンジの女の子はあまり自分から連絡先を聞いたりはしない印象ですね。
まとめ
比較されることも多いキャバクラとラウンジですが、なんとなく違いのイメージはつきましたか?
私個人としては両方経験してみてどちらにもメリットデメリットがあるので、結局は合う合わないだと思います。
私が書いたことは自分自身の体感も含まれていますのでまずはネットや知り合いから情報収集してみて、そこからは自分の目で見て確かめるのが一番かと思います。
ご興味がおありの方は面接体入をしてみてキャバクラとラウンジ、合う方、合うお店を選んでみてください。
記事を見てくれてありがとうございます!